概要
Sococo(ソココ)をご利用するには、ネットワーク設定の必須要件を満たしている必要があります。特に、会社のファイアウォールを使用していてネットワークトラフィックが制限されている場合に、ネットワーク設定の確認が重要となります。SococoやAmazon Chimeサーバと通信するには、特定のIPサブネットおよびドメインをホワイトリストに登録する(許可する)必要があります。
追加情報
Sococoは業界標準のWebRTCを使用し、最初にUDPを介して動画の送信を試み、UDPトラフィックがブロックされると自動的にTCPに切り替えます。このような設定ですが、エラーチェックにオーバーヘッドが発生するため、TCPはビデオのストリーミングにはあまり望ましくないプロトコルです。Sococoのようなライブビデオをストリーミングするアプリケーションは、適正な速度でTCPによって保証されたエラー訂正が不要であるUDP経由の方が良いパフォーマンスを発揮します。UDPのブロックを解除し、プロキシとファイアウォールの設定を確認することで、より高品質で安定したSococoユーザーエクスペリエンスが保証されます。
Sococoは、オープンソースのWebRTCアーキテクチャに基づいており、暗号化はWebRTCの必須機能であり、シグナリングメカニズムを含む全てのコンポーネントに適用されます。その結果、WebRTCを介して送信される全てのメディアストリームは安全に暗号化され、標準化されたwell-known暗号化プロトコルによって実行されます。
詳細
ファイアウォールとプロキシ設定
最高レベルの品質を得るには、Sococoクライアントは次の表の全てのルートを介して当社のサービスにアクセスする必要があります。接続はクライアント側から開始されますので、ほとんどのネットワーク環境では、ネットワークご担当者が設定変更しなくても、アプリケーションは機能します。ただし、アウトバウンド制限が厳しい環境では、サービスご利用を可能にするための変更を制御および実行するために、以下の情報が必要になる場合があります。
最適な構成
サブネット |
ポート |
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35.227.128.0/24 |
35.190.112.0/27 |
443 TCP/UDP
50000-53000 UDP
60000-61000 UDP
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35.234.176.0/25 |
35.230.240.0/26 |
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35.227.0.0/26 |
35.234.224.0/27 |
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35.192.192.0/25 |
35.234.208.0/28 |
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35.234.240.0/26 |
35.235.0.0/28 |
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35.203.232.0/27 |
206.191.153.81/32 |
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35.235.48.0/27 |
35.235.32.0/26 |
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35.234.160.0/26 |
35.157.45.253/32 |
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35.235.32.0/26 |
35.234.160.0/26 |
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35.234.192.0/26 |
35.203.232.0/27 |
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206.191.153.80/32 |
35.243.0.64/26 |
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35.243.8.0/26 |
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追加のサブネット |
ポート |
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146.20.192.0/25 |
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443 TCP/UDP 10000-20000 TCP/UDP
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148.62.40.128/25 |
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3.226.246.0/25 |
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追加の検討情報
- 最高のメディアエクスペリエンスを得るには、発信トラフィックをプロキシ経由ではなく直接送信する必要があります。プロキシサーバは予測できない遅延を発生させ、メディアの品質に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 同様に、フルトンネルVPNは、重大で予測不可能な遅延を引き起こす可能性があります。トンネルからSococoトラフィックを除外することを検討してください。
- セキュリティプロキシまたはWebゲートウェイが設定されている場合は、以下へのWebRTCおよびWebSocketsトラフィックをホワイトリストに登録する必要があります。
*.sococo.com
*.sococo.net
- AWS IP アドレスの範囲
- 一部のファイアウォールは、メディアトラフィックを誤って分類し、UDPのデフォルトタイムアウトを適用する場合があります。 このような場合、通話は常に同時に切断されます。 通話のタイムアウトを回避するには、デフォルト(0:02:00 – 2分)を、予想される最長の通話よりも長い時間に変更します。
なぜSococo向けにUDPを有効化するのですか?
IPネットワークスタックのトランスポートレイヤーでは、UDP(ユーザー・データグラム・プロトコル)が、ライブビデオストリームの配信に適した方法です。 TCP(トランスミッション・コントロール・プロトコル)が信頼性を重視するのに対し、UDPでは待ち時間を短縮することができます。UDPはTCPよりも高速なプロトコルであり、時間依存のアプリケーション(ライブビデオやVoIPなど)の場合、TCPが保証する再送信を待つよりも、パケットのドロップによって引き起こされる多少の映像の不具合があっても、高速である方がサービスとしてのパフォーマンスは上がります。
回線容量要件
以下がSococo向けのコーデック、解像度、ビットレートの要件です:
ストリーム | コーデック | 解像度 | ビットレート(kbps) |
オーディオ | Opus | - | 64 |
ビデオ | VP8 | 480p | 768 (1500)* |
画面シェア | VP8 | 1080p | 1000 (3000)* |
*平均値と(最大値)
往復 / 遅延要件
オーディオおよびビデオ通信で高品質のエクスペリエンスを維持するには、Sococoクライアントとメディアサーバー間のネットワーク往復時間が150ms未満である必要があります。 往復が400msを超える往復は、品質に大きな影響を及ぼします。